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  • 執筆者の写真Miyoko Masuda

リメイクデニムの物語 : あなたも体験しませんか?

チロリン 一通のメールが届いた。「以前購入したデニムをリメイクしたいのですが...。」 突然の依頼。心の中で思わずガッツポーズ。


やっぱり、私と同じようにデニムを大切に思う方がいらっしゃるんだ!



すぐに詳細を確認するための日程を決め、今回はLINEとお電話でのやり取りが始まった。

お客様がお持ちのデニムは、2014年発売セパ グラーヴのデニム。なんとペインティングデニムだった。今まで大切にお持ちいただいただけで、私自身嬉しさを感じる。



電話では、普段のスタイルや体型、こだわりを一つひとつ伺いながら、リメイクの方向性や丈感を決めていった。


お客様は華奢な体型のようで、なんとご自身で脇を詰めて手直しして履いていたそうだ。状態も非常に良く、リメイクするのが少し勿体ないくらい。


でも、お客様の「CASE-1」で進めたいという強い希望に、私は心を込めて取りかかることにした。



「出来上がったら、コンバースのハイカットに合わせたいのです!」電話越しにウキウキした声が響いてきた。その声が、今も耳に残っている。


喜んでもらえるよう、心を込めて仕立てなければ。


まずは誓約書を交わさせていただきます



ハサミを入れる瞬間は、いつもながら緊張が走る。特に今回は、お客様の大切なデニム。何度もパターンを確認し、慎重に進めた。




股上が浅めのデニムだったので、ウエスト部分は表地で微調整。靴に少し被るように、裾を解いて長さを調整した。これも、お客様との相談の上で決めたことだ。それぞれの好みに合わせ、世界でひとつだけのデニムを作り上げていく。



ここまで来れば、あとは縫い子さんへバトンタッチ。仕上がりが楽しみだ。



そして、ついにリメイクデニムが仕上がった。

私が思った以上の出来具合。ペインティングとの相性も抜群で、お客様のチョイスに脱帽した瞬間だった。お客様が後でお直しできるように、ウエストゴムの穴もこっそり開けておいた。


お客様の想いを込めた、特別な一枚


前後のバランスは自然な調和がとれている


セパ グラーヴの刺繍ロゴもそのままで


一針一針丁寧に解く。お客様の喜びが私の励み



チロリン

「凄く自分に似合っています!丈もバッチリで、ドクターマーチンに合わせたら、すごくカッコイイです。本当にありがとうございました。実は友人にコンバースにイラストを入れてもらう予定なのです。それは、また今度。楽しみです。」そのメッセージを読んで、私も心の中でガッツポーズ。


一通のメールから始まったワンストーリー。


また一つ、特別なデニムが完成し、新しいストーリーが始まる瞬間だった。

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