昨年11月のPOP UPイベントでいただいた「CASE-1」のオーダーのご依頼。お客様は、色の薄いデニムとのコンビネーションがご希望とのこと。
イベント終了後、早速デニムを探しに古着屋めぐりへ。
デニムは一度に大量に仕入れることができないため、何軒も古着屋を回りながら探す。時には何駅もはしごする。それでも見つけられない日もあるので、気に入ったものが見つかれば、まとめて何本も購入することも。
「CASE-1」のデザインの顔はデニムなのだから、絶対にハンサムな一本を探し出す。
そして、私が好きな色落ちや風合いの条件もあるので、中々みつけるのに手間取るが、決して妥協はしないようにしている。
馴染みの古着屋でジーンズを漁りながら、最近の古着ブームを改めて実感。
以前は見かけたカナダ製やトルコ製はほとんど姿を消し、代わりにパキスタン製やインドネシア製をちらほら目にするようになった。(パキスタン製は数記事前に書いています!)
もちろん、USA製や年代に拘ればいいものはあるのだが、高価なため、このリメイクLab.のシリーズで使用するには手がでない。(でも、やっぱり色落ちがいいのよ!)
ただ、このリメイクLab.にとっての価値はそこではない。私自身がかっこいいと感じたジーンズと、環境に配慮した生産、そして1枚1枚手仕事から生まれる喜びをお届けすること。
もちろん、プライスも手に取りやすい価格帯に抑えることも大切にしている。
今回は数回通い、やっとその1本に辿りついた。
お客様がなぜ薄い色をご所望されたかというと、その時、私自身が薄い色のCASE-1を履いていたから。それは1stサンプルで製作したセパ グラーヴのデニムとのコンビネーション。私は、それを履いている。
製作当時は、薄い色とのコントラストが強く感じたため、現在は濃い目のデニムとのコンビネーションを愉しんでいただいているが、それでもお客さまそれぞれの好みがあり、コントラストが強いデザインを好むお客さまもいる。
今回のパンツが、実際に出来上がったのを見た時、改めて新鮮に感じたのも事実。
私の中での変化や視点の広がりも感じられ、それもまた面白い。
一つひとつのオーダーが、新たな気づきと次のアイデアに繋がる。今年の春には薄い色のデニムも登場する予定。どうぞお楽しみに!
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