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  • 執筆者の写真Miyoko Masuda

デザイナーが厳選した1本 : 2001年トルコ製 modelCASE2-NO.5

更新日:5月1日

<2001年トルコ製>NO.5

リーバイスは世界中で生産され、各国特有の特徴を楽しむことができるのが魅力です。

ヨーロッパで製造されるリーバイスは、「ユーロリーバイス」として呼ばれ、特にその品質とヴィンテージのような色落ちが高く評価されています。

今回手に入れたこの1本も、トルコ製でユーロ501と呼ばれます。

ここ数本は、トルコ製が続いていますね。




このユーロ501は、最初からヒゲ加工が施されていたと思われます。

これは、脇を見ていただければわかるのですが、フロントから脇、後ろにかけて、繊細なヒゲの線が美しく配置されています(続いています)。

以前、私は福山の加工工場を何度も訪れ、ヒゲ加工について学び、実際に手作業で加工を試みたことがあります。

その経験から、このユーロ501のヒゲ加工は、自然にできたものではなく、熟練の手によって施された可能性が高いのではないかと。まぁ、それはそれで格好がいいから良しではないかと...。


脇の縫い代の当たりも綺麗に入っていますね。洗練された1本。


ポケットのダメージも愛しみましょう。


股の縫い代当たりが歴史を感じる。





ジーンズを解体するプロセス

パターンと 見比べながら形を整える工程。何度も調整を繰り返しながら、裁断する箇所を決めます。そしてはさみを入れる瞬間、緊張が走ります。はさみを入れたら、後戻りはできませんから。

その後、コインポケットのリベットを外します。外した後の跡も、独自の味わいとして活かしています。





そして、縫い子さんへバトンタッチ。


この工程によって、ジーンズに独自の個性が加わり、一層魅力的なアイテムとして仕上げられます。



では、デザインの詳細をご紹介しましょう。

リメイクジーンズでありながら、大人の雰囲気を醸し出す綺麗めパンツを目指すCASE2モデル。


フロントウエストは、ラップのデザインで、履く人のサイズに合わせて調整できるようになっています。


生地は、オーストラリア産のsuper100'sウールとビスコースをブレンドした梳毛生地です。この特別な素材は、2wayの伸縮性があり、ジャージーのような履き心地です。

さらに、シワになりにくい特性も備えており、お手入れが簡単です。

手洗いが可能ですが、強めな脱水は避け、日陰でゆっくりと乾燥させてください。この方法で素材の美しさを長く保つことができます



そして、ウエストを縛るネクタイは、デニムの色と雰囲気に合わせてデザイナーがチョイス。こちらもまたUSEDになります。

今回の柄は何でしょうか。鳥かな?

でも、裸の男性が飛びけりをしているようにも見えるのは、私だけでしょうか(笑


私たちと一緒に、エコロジーとアップサイクルへの配慮を共有してください。



裾の仕様にも工夫がされています。お客様の好みに合わせてお直しができるように、デニムはカットオフ始末がされています。長いようであれば、カットしてください。

前後差をつけた裾も、スタイリングのバリエーションを楽しめるように。ヒールを履けば足長効果も感じられます。



バックスタイルはデニムを持ってくることで、座りジワも気にならない。その上リーバイスのボーイッシュなヒップが、ハンサムさをアピールしています。

ジーンズ独特のヒップのゆとり、リーバイスのアイコン的ポケットのステッチを見せることで、リーバイス愛好者であるということを誇示するシンボルとなります。

尚且、リメイクアイテムを選ぶことは、お客様が環境への配慮と、未来に残す価値を繋げている証となるのです。



一つとて同じものはない、リメイクの世界をご堪能ください

いかがですか?

このコンビネーションパンツは、独自のデザインと素材の組み合わせにより、ファッションに興味を持つ方々にとって魅力的なアイテムとなっています。

過去と新たなデザインの共存によって、あなたのファッションに新たなエッセンスとストーリーを紡ぎだすことでしょう。








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