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  • 執筆者の写真Miyoko Masuda

デザイナーが厳選した1本 : 2015年エジプト製 modelCASE1-NO.1

更新日:2023年11月22日


<2015年エジプト製>NO.1

年代的には比較的新しいので、綺麗な色落ちとクタ感が感じられる1本。

皮パッチの印字が薄れた雰囲気は、まさにオーナーが愛用していた証拠です。







リーバイスはさまざまな国で生産されており、エジプト製のジーンズは、縫製などにおいて荒削りだという評判が...。

ですが、他のデニムと比べると、一番荒さが見えないような気がするんですけどね...。

まぁ、そこも魅力の一部としてお楽しみください。



この1本は、自然なヒゲと色落ち、ボタンフライや脇の当たりなどが美しい。

そしてフロントポケット口のダメージは、程よいアンティークの佇まい。バックポケットの色が薄まった感じは、何が当たってできたのか?と連想する。










ジーンズを解体するプロセス

パターンと 見比べながら形を整える工程。

そしてはさみを入れる瞬間、緊張が走ります。はさみを入れたら、後戻りはできませんから。



その後、ポケットを外し、皮パッチも取り外します。

外した後の跡も、独自の味わいとして活かしています。


そして、縫い子さんへバトンタッチ。


この工程によって、ジーンズに独自の個性が加わり、一層魅力的なアイテムとして仕上げられます。







では、デザインの詳細をご紹介しましょう。


やんちゃな腰履きパンツをイメージしたウエストのデザインが特徴的デザイン。

フロントスタイルはデニムを履いているように見えますが、バックスタイルからはスラックスを思わせるデザイン。このフロントとバックスタイルのコントラストが、他にはない魅力を生み出しています。


ウエスト部分には、あえてネームを表に見せることで、アイデンティティを強調しました。




ウエストのゴム仕立ては、着用が非常に簡単で快適です。その上、ウエストサイズの変化に対応することができる為、長く着用いただけます。幅広いサイズの方々に対応できるように、緩めの設定をしています。綿100%のツイスト紐で、調整が可能です。




さて、バックスタイルを見てみましょう。

生地は、オーストラリア産のsuper100'sウールとビスコースをブレンドした梳毛生地です。この特別な素材は、2wayの伸縮性があり、ジャージーのような履き心地と、ゆったりとヒップを覆う着心地の良さ。

さらに、シワになりにくい特性も備えており、お手入れが簡単です。

手洗いが可能ですが、強めな脱水は避け、日陰でゆっくりと乾燥させてください。この方法で素材の美しさを長く保つことができます。


裾の仕様にも工夫がされています。お客様の好みに合わせてお直しができるように、カットオフ始末がされています。長いようであれば、カットしてください。

前後差をつけた裾も、スタイリングのバリエーションを楽しめるように。ヒールを履けば足長効果も感じられます。

その上、後ろ裾が短く仕上げられているため、汚れる心配もありません。



いかがですか?

このコンビネーションパンツは、独自のデザインと素材の組み合わせにより、ファッションに興味を持つ方々にとって魅力的なアイテムとなっています。

過去と新たなデザインの共存によって、あなたのファッションに新たなエッセンスとストーリーを紡ぎだすことでしょう。




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